【簿記2級落ちた】絶望のワンオペ母を救ったのは、Snow Man目黒蓮だった―推し活で心をリハビリし、再挑戦を誓うまでの全記録
はい、悲報です。
ワンオペ、フルタイム、家事、育児、そして人生を懸けて挑んだ日商簿記2級試験、きれいさっぱり、落ちました。
パソコンの画面に表示された「不合格」の三文字。それを見た瞬間、心臓が氷水でギュッと握りつぶされたような感覚に陥りました。「こんなに毎日、身を粉にして勉強しても、ダメなのか」。机に突っ伏して、声にならない声が漏れる。気づけば、熱い涙がキーボードの上に落ちていました。
この記事は、輝かしい合格体験記ではありません。むしろ、その対極。どうしようもない現実の壁にぶつかり、絶望し、それでも、ある一つの「光」に救われて、もう一度だけ顔を上げてみようと思えるようになるまでの、一人のワーキングマザーの、正直すぎる心の記録です。
もし今、あなたが同じように試験に落ちて、暗い部屋で一人、膝を抱えているのなら。もし、仕事と家庭と勉強の両立に押しつぶされ、「もう限界だ」と感じているのなら。どうか、もう少しだけ、私の話を聞いてください。これは、あなたの物語でもあるかもしれませんから。
第1章: 心臓が凍った日 ― 「不合格」の三文字が突き刺さるまでのゾンビ生活
私の挑戦は、無謀だったのでしょうか。まずは、私がどんな毎日を送っていたか、少しだけお話しさせてください。
平日、朝5時半。ゴングの鳴る毎日
アラームが鳴る前、体の芯に残る疲労感で目が覚める。それが、私の日常の始まりです。朝5時半に起き上がり、まだ眠い目をこすりながら、子どものためのお弁当と朝ごはんの準備。叩き起こして、食べさせて、着替えさせて、保育園に送り届ける。自分の準備なんて、顔を洗って髪を一つに結ぶだけ。鏡を見る余裕もありません。
満員電車に揺られて職場へ。フルタイムの仕事は、責任もプレッシャーも重くのしかかります。頭の片隅では常に「帰ったら、あの論点の復習をしないと…」と簿記のことがちらつく。でも、目の前の業務に集中しなければ、ミスをしてしまう。その綱渡りのような緊張感の中で、8時間働き続けます。
夕方、急いで保育園にお迎えに行き、そこからが第二ラウンドのゴング。夕飯の準備、お風呂、食べこぼしの掃除、洗濯物の山、明日の保育園の準備…。子どもを寝かしつけて、時計の針が23時を指す頃、ようやく、私だけの時間がやってきます。
深夜23時からの本番。頭に入らない数字との戦い
そこからが、私の「勉強時間」でした。でも、正直に言えば、それは「勉強」と呼べるような代物ではなかったかもしれません。
テキストを開いても、もう脳が機能していないんです。活字は滑り、数字は意味をなさず、ただの記号として目の前を通り過ぎていく。「仕訳」「勘定科目」「連結会計」…言葉はわかる。でも、その本質的な理解が、疲弊しきった脳には染み込んでいかない。
教科書を読んでいても、気づけば意識が飛んでいて、手からペンが滑り落ちる音で我に返る。そんなことの繰り返し。「頑張らなきゃ、もっと集中しなきゃ」と自分を叱咤すればするほど、思考は空回り。慢性的な睡眠不足で、日中の仕事もボロボロ。ケアレスミスを連発しては、自己嫌悪に陥る。まさに、生きているのか死んでいるのか分からない「ゾンビ生活」。試験勉強に打ち込む以前に、日々の生活に、私はとっくに追い詰められていました。
そして訪れた「絶望」の合格発表日
試験本番。問題用紙をめくりながら、薄々感じていました。「あ、これ、やばいかもしれない」と。見たことのない形式の問題、思い出せない論点。それでも、最後の1秒まで諦めずにペンを走らせ、解答用紙をなんとか埋めました。「頑張った、私の全力は出し切った」と、そう自分に言い聞かせました。
そして、合格発表の日。
祈るような気持ちで、受験番号を入力してクリック。そこに現れたのは、残酷な三文字でした。
「不 合 格」
頭が、本当に真っ白になりました。安くない受験料。何冊も買い込んだテキスト代。そして、何よりも、犠牲にしてきた睡眠時間、子どもとの時間、友人との時間…。その全てが、この三文字によって「無駄だった」と烙印を押されたように感じて。惨めで、悔しくて、情けなくて、ただただ、声を上げて泣きました。
第2章: なぜ、たかが資格、されど資格なのか?心が折れる本当の理由
「たかが資格試験じゃないか」と、他の人から見ればそう思われるかもしれません。でも、私にとって、この挑戦は、単なるスキルアップではありませんでした。それは、今の生活から抜け出すための、唯一の「希望の切符」だったのです。
2-1. 経済的投資―家計を切り詰めて捻出した「未来への賭け金」
日商簿記2級の受験料は、ネット試験でも7,500円。決して安い金額ではありません。テキストや問題集、模擬試験を合わせれば、数万円の出費になります。毎月の食費を1円単位で切り詰め、自分の服は何年も買わずに捻出した、けして余裕のない家計からの「投資」でした。このお金が戻ってこないという事実は、ボディブローのように、じわじわと心を蝕みます。
2-2. 時間的投資―もう二度と戻らない「命の時間」
社会人の勉強で最も貴重なリソースは「時間」です。私が勉強に充てていた深夜の数時間は、本来であれば心と体を休めるべき時間でした。その時間を削り、健康を犠牲にしてきた。その膨大な時間が、結果に結びつかなかったという事実は、「自分の人生を無駄にしてしまった」という、耐えがたいほどの無力感をもたらします。
2-3. 精神的投資―「これに受かれば」という唯一の希望
そして何より辛いのが、この資格取得に「人生を変える」という大きな希望を託していたことです。「これに受かれば、もう少し待遇の良い会社に転職できるかもしれない」「子どもにもっと良い教育を受けさせてあげられるかもしれない」。その希望があったからこそ、過酷な毎日を耐え抜くことができた。不合格は、その希望という名の精神的な支柱を、根元からへし折るほどのインパクトを持っていたのです。
第3章: 暗闇に差し込んだ光 ― 私の心のライフライン、目黒蓮くん
泣き疲れて、ベッドに沈み込むように倒れ込んでいた時でした。もう何も考えられない、何もしたくない。そんな無気力な思考の片隅で、ふと、ある顔が思い浮かんだのです。
「そうだ、私には、めめ(目黒蓮くん)がいるじゃないか」
ほとんど無意識に、スマートフォンを手に取り、YouTubeを開いてSnow Manの動画を再生しました。そこに映し出された、目黒くんの、あの優しい笑顔。それを見た瞬間、我慢していた涙の堰が、またしても決壊しました。でも、それは絶望の涙ではありませんでした。なんだか、心がじんわりと温かくなるような、不思議な涙でした。
「推しがいるって…こういうことか。これは、救いだ」
ライブ映像で、汗だくになりながら、一心不乱にパフォーマンスをする彼の姿を見ているうちに、自然とこんな思いが湧き上がってきました。「ああ、めめも、決してエリート街道を歩んできたわけじゃない。たくさんの努力と、見えないところでの苦労を重ねて、あの場所に立っているんだよね」って。
彼の真っ直ぐな姿が、ボロボロになった私の心に、そっと何かを語りかけてくるようでした。推しとは、単なる憧れのアイドルではありません。それは、どん底の時に、そっと手を差し伸べてくれる「心のライフライン」なのだと、この時、私は心の底から実感したのです。
第4章: Snow Manの歌は、頑張るあなたの応援歌―歌詞がくれたメッセージ
それからの数日間、私の耳には常にSnow Manの曲がありました。ただのBGMとしてではありません。彼らの歌の、一つひとつの言葉が、まるで今の私のためにあるかのように、心に染み渡ってきたのです。
「W」― 逆境の中でこそ、燃える魂
彼らの最新ドームツアーでも披露された「W」は、逆境に立ち向かう力強いアンセムです。
“絶望の淵でも ‘Cause I’m alive, I’m alive
不撓不屈の Fighter 逆境の Bad Potion
飲み干して We are “W””
「不撓不屈のFighter」。この言葉が、どれだけ私を奮い立たせてくれたか。不合格という「逆境のBad Potion」を飲み干して、また立ち上がれと、そう言ってくれているようでした。
「タペストリー」― 孤独な戦いは、未来に繋がっている
目黒くんが主演した映画『わたしの幸せな結婚』の主題歌「タペストリー」。この曲は、孤独の中で戦う人の心に寄り添ってくれます。
“一人じゃないと信じたい
この絆が途切れぬように
この物語 綴っていく 糸の様に”
ワンオペで、誰にも弱音を吐けず、たった一人で戦っていると感じていた私。でも、この歌詞を聴いていると、「私も、子どもや、そして遠い場所にいる推しと、見えない糸で繋がっているのかもしれない」と、孤独な心が少しだけ温かくなるのを感じました。
そして、「Cry out」― 魂の叫び
彼らのライブの定番曲でもある「Cry out」。この曲は、理屈抜きの、魂からの叫びです。落ち込んでいる時にこのパフォーマンスを見ると、内に溜め込んでいたドロドロとした感情が、一緒に解放されていくような感覚になります。彼らの全力のパフォーマンスが、私の「悔しい」「辛い」という感情を、全て受け止めて肯定してくれるようでした。
第5章: 「推し活」は、最強のメンタルリハビリ術である
試験に落ちてからの数週間、私は意図的に「推し活」に没頭しました。それは単なる現実逃避ではありませんでした。今思えば、それは、ボロボロになった心を回復させるための、非常に効果的な「メンタルリハビリ」だったのです。
もし、あなたが今、同じように心が疲弊しているなら、この「推し活リハビリ術」を試してみてください。
ステップ1: 「全肯定の時間」を自分に許可する
まずは、罪悪感を一切捨てて、推しに浸る時間を自分に与えてください。「こんなことしてる場合じゃない」という心の声は、聞こえないふり。ライブDVDを最初から最後まで見る、過去の雑誌のインタビューを読み返す、YouTubeの関連動画を漁る…。頭を空っぽにして、ただただ「好き」という感情に身を委ねる。これが、疲弊した脳をクールダウンさせる最初のステップです。
ステップ2: 「努力のシンクロ」でエネルギーをもらう
次に、推しの「舞台裏」に目を向けてみましょう。ライブのメイキング映像や、ドキュメンタリー番組。そこには、華やかな表舞台からは見えない、彼らの地道な努力、汗、そして時には涙があります。その姿を見ていると、自然と自分の努力と重なってきます。「彼らもこんなに頑張っているんだから、私も…」。それは、根性論ではなく、憧れの人が見せてくれる努力の軌跡から、純粋なエネルギーをもらう「努力のシンクロ」です。
ステップ3: 「言霊チャージ」で自己肯定感を高める
目黒くんの言葉には、いつも誠実さと、静かな強さがあります。
「努力が必ず報われるとは限らない。でも、努力したという事実は、絶対に自分を裏切らない」
「誰かと比べるんじゃなく、昨日の自分より一歩でも前に進めていればいい」
彼が過去のインタビューなどで語った言葉(言霊)を、手帳に書き出してみてください。心が折れそうになった時、それを見返すだけで、「そうだ、めめもこう言ってた」と、不思議と自己肯定感がチャージされます。
ステップ4: 「好き」のエネルギーを未来に向ける
推し活で心に溜まった温かい「好き」というエネルギーは、やがて、あなたの未来を照らす光に変わります。「このライブに行くために、仕事を頑張ろう」「次のアルバムを買うために、節約しよう」。それが、「次の試験に合格して、もっと胸を張って推しに会える自分になろう」という、前向きな目標に繋がっていくのです。
「推し活」は、ただの趣味ではありません。それは、自己肯定感を育み、日々の活力を生み出し、未来への目標を与えてくれる、現代社会を生き抜くための最強のセルフケアなのです。
第6章: 「もう一度」への小さな一歩 ― 次の試験に向けて、私が決めたこと
推しのおかげで、少しずつですが、前を向くことができるようになってきました。正直、またあの過酷な勉強の日々に戻ることを考えると、今でも足がすくみます。でも、「このままじゃ終わりたくない」という気持ちも、確かにあります。
そこで、私は、次の試験に向けて、いくつかの「自分との約束」を決めました。
1. 完璧を目指さない。6割できれば上出来と心得る
前回の私は、完璧主義に陥っていました。「全部理解しなきゃ」「100点を取らなきゃ」と、自分を追い詰めすぎていました。でも、資格試験は6割〜7割取れれば合格できるのです。全てを完璧にする必要はない。「分からない論点があってもいい」「今日は30分しかできなくてもいい」。そうやって、自分を許すことから始めようと思います。
2. 「仲間」を作る。孤独な戦いはもうやめる
ワンオペの私は、勉強も孤独でした。でも今は、X(旧Twitter)で「#簿記2級」「#社会人の勉強垢」といったハッシュタグを検索すれば、同じように戦っている仲間がたくさんいます。進捗を報告し合ったり、分からないことを質問し合ったり。孤独ではないと感じるだけで、モチベーションは大きく変わるはずです。
3. 勉強法をアップデートする
前回と同じやり方では、また同じ結果になるかもしれません。テキストを読むインプット中心だった勉強法から、問題演習やアプリを使ったアウトプット中心の学習に切り替えてみようと思います。また、国の「リスキリング支援」などを活用して、質の高いオンライン講座を受講することも検討しています。
4. 「推し活タイム」をスケジュールに組み込む
そして何より、推し活を「勉強の合間の息抜き」ではなく、「勉強を続けるための必須科目」として、正式にスケジュールに組み込みます。週に一度は、思い切りSnow ManのライブDVDを見る日を作る。それが、次の週への最高のガソリンになることを、私はもう知っているからです。
まとめ:簿記試験は落ちたけど、推し活には合格!
ここまで、私の長くて、少し恥ずかしい話にお付き合いいただき、ありがとうございました。
簿記試験、落ちました。泣きました。絶望もしました。
でも、Snow Manが、目黒蓮くんが、そのどん底から私を救い上げてくれました。子育てとフルタイムと勉強の両立は、正直言って、今でも地獄のように大変です。でも、推しがいる。ただそれだけで、なんとか明日も生き延びられる気がします。
もし、あなたが同じように資格勉強で疲れ果て、心が折れそうになっているのなら、ぜひ、あなたの「推し」を頼ってください。それは、アニメのキャラクターでも、スポーツ選手でも、歴史上の人物でも、何でもいいんです。あなたの心を、無条件にときめかせてくれる存在。その存在は、あなたが思っている以上に、あなたの力になってくれます。
推しがいなかったら、私は今ごろ、まだ布団の中から起き上がれなかったと思います。
資格勉強という孤独な戦場で戦っているみんな、本当に、心から尊敬します。
そして、それぞれの推しを胸に、今日を生き抜いているみんな、一緒に、強く、しなやかに、生き延びていきましょう。
「簿記試験は落ちたけど、推し活には合格!」
そう思うことで、私は今日も、なんとか母親として、社会人として、そして一人の受験生として、立っていられます。